私はロランス

長く付き合って、結婚までして、ってところで急に夫に心は女宣言をされたら誰だって戸惑うっていうかびっくりして混乱する。
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でも、妻は好き。愛しているっていう。一体どんな感情なのかこちら側(妻)としてはわからない。でも愛している人だし分かろうとして一生懸命ロランスの気持ちを読む・探る。一体ロランスらしさってなんなの?愛はあるって言われた以上は伴侶としてがんばるけど。
ロランスらしさを隠さずに出してあげたいけど、わたしとしてはどうなの?

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この2人のぶつかり合いがエゴとエゴの戦いで痛かった。
愛はエゴイズム。きれいごと言ったって自分勝手なのだ。愛は怖い。
ラストシーンで2人の出会いを出すのは反則。いい時代を引き合いにだすなんて!

しかも、ロランス役のメルヴィル・プポーは「ブロークンイングリッシュ」で見て久々胸キュンした俳優なので、よけい奥さんのフレッドに感情移入して見てしまった。
しかしグザビィエ・ドラン監督、この時24歳。若い!
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所々、狂気のシンメトリックや感情のイメージが入るけど嫌みったらしくなく。分かりやすい。
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いい意味でデビット・リンチ的な表現はすごくセンスがないとダサくなりがちだけど全く洗練されてました。
まいった。